耳を澄ませば、心開けば・・・   
 

Bバラの花の奇形・突然変異        click ! 



泊原発から70km圏内の異常なバラ


この広大な植物園には数ケ所にバラの花壇が点在します。
オールド・ローズ、イングリッシュ・ローズを中心とした、世界中のバラが集められ、
ざっと数えたところ、240株(名札付き)が存在し、さらに北海道の花:ハマナスや
ツクシイバラ、テリハノイバラなどの原種バラが咲き乱れる広大なエリアもありました。
その約250種類程あるバラの株のうち、たった5株(5品種)のみに、奇形と思われる花を確認しました。
(泊原発の近隣にも、この奇形バラが出現したそうですが、私は未確認です)
・・・このエリアは、ある程度距離はありますが、泊原発方面から偏西風が吹き付けるエリアでもあります。





@アンプロール・デュマロ (オールドローズ)
Empereur du Marou  (Old Rose)
ハイブリッド・パーペチュアル・ローズ系



     


     

すでに枯れて散ってしまった第一のバラの花芯から、第二のつぼみが伸びて
徐々に開花しています。







Aオイエフラマン  (オールドローズ)
Oiellet Flamand  (Old Rose)
ガリカ・ローズ系



     


     

花芯から第二の花のつぼみと、葉が伸びてきます。
第一の花の萼片(ガクヘン)が伸びて、葉っぱ状になり大きく広がりました。
さらにその第二の花の花芯から第三のつぼみが伸びた状態です。
バラの三代が「団子三兄弟」のように串刺し状になっています。
「三段バラ」です!

(数週間、数回通って、変化を観察し撮影しました)






Bスヴニール ド マダムオーギュスト シャルル (オールドローズ)
Souv. de Mme Auguste Charles  (Old Rose)
ブルボン・ローズ系



     

@のアンプロール・デュマロ と同様に
すでに枯れて散ってしまった第一のバラの花芯から、第二のつぼみの塊が伸びて
4個程のつぼみが徐々に開花しています。







Cコジモ・リドルフイ  (オールドローズ)
Cosimo Ridolfi   (Old Rose)
ガリカ・ローズ系



        

「貫生バラ」の典型のように、第一のバラの花の花芯を貫くように
第二のバラのつぼみが真っ直ぐに伸びています。







Dトールド・マラコフ  (オールドローズ)
Tour de Malakoff (Old Rose)
ケンティフォーリア・ローズ系



     
奇形花と正常な花                     奇形のつぼみが…
                           
           

@やBのスヴニール ド マダムオーギュスト シャルル・・・と同様に
すでに枯れて散ってしまった第一のバラの花芯から、第二のつぼみの塊が伸びて
6個程のつぼみが複雑に絡み合って、徐々に開花しています。








ナポレオン皇帝・ジョセフィーヌ皇后の時代の奇形バラ
 

 

ロサ・ケンテフォリア・プロリフェラ・
フォリアケア
Rosa Centifolia prolifera foliacea


ボタニカル・アート(植物画)の天才画家
ピエール・ルドゥーテ
Pierre-Joseph Redoute)の
「バラ図譜」より。



 ナポレオン皇帝の后、ジョセフィーヌ皇后は、「バラの母」とも呼ばれ、バラの花に対する情熱は相当なものでした。ナポレオンが戦争中の敵国からもバラの苗を収集し、ヨーロッパのみならず、日本や中国など世界中から原種バラの収集をし、その数は250種ともいわれています。

 こうして世界中から集められたバラは、ジョセフィーヌの園芸家たちによって、マルメゾン宮殿の庭に植栽されていきました。
 そのうちの園芸家の1人、アンドレ・デュポン(
Andre Dupont)により、人工授粉による育種の技術が確立され、後の四季咲きバラの品種改良に多大な影響を与えました。
さらにジョセフィーヌはバラの品種の記録も忘れることなく、天才画家 ピエール・ルドゥーテ(
Pierre-Joseph Redoute)に命じて、多くのバラの絵を残しました。

 左の絵画は、バラ等に時おり現れる「貫生」という現象(突然変異)で、花の中からまた、つぼみが出て咲いていくという珍しい咲き方の形態です。バラの他にも菊やカーネーションでも見られるそうです。





ロサ・ガリカ・アガタ
Rosa Gallica Agatha


 
 



ロサ・ダマスケナ・ケルシアーナ・
プロリフェラ
Rosa Damascena Celsiana prolifera

ピエール・ルドゥーテの「バラ図譜」を手にしてよく見てみたら
全部で3種類の「貫生バラ」が描かれていました。第一の絵だけがよく紹介され、普及していますが
下の二つの絵も素敵ですね!







フランスのメイアンが作出した新しい品種としての貫生バラ


  こちらは、花屋でも普通に流通している
「貫生バラ」の、「エキサイティング・メイアン」
(Exciting Meilland)という品種です。
フランスの育種会社のメイアンが品種改良した新種で、花の中から花がでるプロリフェラの固定化に成功した珍しい品種だそうです。


 ・・・このように、ナポレオンの時代から、植物の中に「貫生」という変異が存在したことは記録にあり、今もそれを固定化・安定化させた新しい品種が存在することがわかりました。しかし、上述の私が実際に見て撮影したバラは、全部で約250種類のバラの株の中で、たった5株(5品種)、そしてひと株に60〜100個程の花があるうち、それぞれに2個〜5個位の奇形が見られただけでした
 明らかに、部分的な「突然変異」「奇形」だと思われます。また、エキサイティング・メイアンとは異なった品種です。
いかがでしょう?
 

市場に流通している
エキサイティング・メイアン
という品種





アメリカのスリーマイル島原発事故で現れた奇形バラ





 
 
 これは、アメリカのスリーマイル島の原発事故の際、近隣の地域に発生した奇形バラの画像です。ナポレオンの時代やそれ以前、または今日に至るまでも、こうした奇形は存在していましたが、その突然変異を引き起こす何らかの要因が存在したということでしょう。勿論、それは放射能のみではなく、何らかの強い化学物質や農薬、劇薬などの影響、もしくは化成肥料三要素である窒素、リン酸、カリウムのアンバランスや、植物ウィルス、酸性雨なども挙げられるかもしれません。
(注)ここの植物園では、農薬・除草剤などの薬品は使っていないそうです。

 とにかく様々な要因を加味しながら、一方的に否定するのではなく、これらの情報を自分で正しく判断して行きたいものです。

(例えば、チッソ過多は花びらの葉化を起こすと言われるそうですが、この場合はちょっと違うようですね。。)



参考にしてください。

【画像比較】東京で奇形バラが!スリーマイル島の奇形バラと似てると拡散中。
放射能の影響も【スリーマイル奇形動植物】


http://pop-rin.seesaa.net/article/200212774.html


奇形異常植物小動物検証しましょう≪放射能汚染≫

http://unusual-plants.bbs.fc2.com/


貫生花という奇形な現象

http://unusual-plants.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=3633610


各地の奇形や異変報告

http://matome.naver.jp/odai/2131868875945910701





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